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豚の寄生虫病
豚の生産性に弊害をもたらす外部・内部寄生虫としては、外部寄生虫として豚疥癬ダニとブタジラミ、内部寄生虫としては豚回虫、豚腸結節虫および豚鞭虫が挙げられます。
●外部寄生虫
●内部寄生虫
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豚回虫:豚回虫汚染は、体内移行幼虫が引き起こす肝白斑症(ミルクスポット)によって肝廃棄率が高まるため明確な被害意識があります。また、体内移行する幼虫は肺を通過する際に、肺組織を破壊損傷し、細菌感染を誘発しやすくしております。
しかしながら、こうした肝白斑症を引き起こしている豚では、豚回虫の成虫により大幅な栄養分の横取りのあること、濃厚汚染の豚では最終寄生部位である小腸内に寄生する豚回虫が、飼料の通過を阻止してしまうこともあり、こうした成虫が引き起こす病害作用も見逃すことはできません。軽度の感染の場合でも小腸組織を損傷し過敏状態を形成します。臨床症状としては粘液を含む下痢便排出、体重・DGの減少が挙げられます。肺組織の損傷は喘息症状に似た咳をもたらし、重度の感染によって死に至ることもあります。環境の浄化、適正な駆虫プログラムの実施が必須であると考えます。感染は虫卵内で発育した第1期幼虫を含む成熟卵を豚が摂取することによって成立します。こうした成熟卵は外界環境(寒さ、熱、乾燥)に対して抵抗性があり、数年に渡り感染能力を維持しながら生残します。
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豚腸結節虫:感染子虫(L3)が摂取されると、小腸または大腸の粘膜組織中に侵入し第 4期幼虫(L4)、成虫へと脱皮・発育します。成虫は最終寄生部位である大腸に移動します。豚腸結節虫の主たる病害作用は、腸管粘膜に侵入し組織を損傷させることにあります。感染が続くと腸管粘膜は肥厚し結節状になり、腸管の可動性と栄養分の吸収を阻害することになります。重度の初感染の場合では、粘液を含む暗色の下痢便を突然に排泄し、食欲減退、削痩および発育不良を呈することになります。環境の浄化、適正な駆虫プログラムが望まれるところです。
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豚鞭虫:豚回虫と同様に、成熟卵を豚が摂取することにより感染が成立します。成熟卵は外界環境に対して抵抗性があり、感染能力を維持しながら 5~ 6年以上生残することが確認されています。腸管内で孵化した幼虫(L1)は腸管壁に侵入し、そこで脱皮・発育して第 2期幼虫(L2)になります。L3→L4→L5=未成熟虫へと脱皮・発育を繰り返し、最終寄生部位である大腸で成虫になります。幼虫は腸管組織を破壊・損傷し、過敏状態を形成しますが、主たる病害作用は成虫によって引き起こされます。大腸の腸壁内に寄生した豚鞭虫の成虫は吸血し、粘膜を損傷します。
症状としては貧血、血便、水様便が挙げられますが、若い豚への感染は食欲減退を引き起こし、発育阻害、発育停止を引き起こします。


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