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ウルババック
ウルババック取扱説明書 UlvaVac
BLOCK

はじめに

  ウルババックは、回転ディスクで飛沫をコントロールする軽量でハンディな噴霧器です。電源は 12ボルトのDCバッテリーで、連続使用時間は当社のバッテリーで約 2時間です。モーターが噴霧ディスクを回転させ、ファンが作る風流によって均一で細かい霧を目標へ噴霧します。噴霧液はカラーのコードを通して上方から下方のノズルに供給されます。
ウルババック

12ボルトのDCバッテリーおよび充電器がオプションとなっています。バッテリーは7A/Hの鉛蓄電池で、ストラップ付きのナイロンバッグにぴったりと収まっていますので、肩や腰に装着して使用できます。直列5Aの絶縁ヒューズがついています。

噴霧の前に

用具の点検・準備
  1. 希釈容器:清潔かつ消毒薬などが付着していないこと。金属目盛りがついていない容器であること。
  2. 蒸留水の準備:ワクチンの希釈に使用する。他に含有物を含まない純水であること。
  3. ぬるま湯・石鹸・消毒剤:作業者を噴霧後に洗浄します。
  4. 保護の為の服装:顔全体を覆う防毒マスクか、ゴーグル・マスク・頭を覆うものをセットで使用してください。病気に感染している群に投与を行う場合は、他のエリアに拡大させるのを防ぐため、頭部・体・脚全体の保護着衣は、消毒可能なものか、使い捨てのものを使用してください。ワクチンそれぞれに対する詳細な防御に関しては、メリアル・ジャパン(株)/日本全薬工業(株)の指示にしたがってください。

噴霧の準備

バッテリーが十分に充電されているか確認してください。噴霧器は折りたたまれた状態で梱包されています。次のように組み立ててください。
噴霧器
    ボトルホルダー
  1. アームを図のように引き上げ、金具で固定してください。
  2. ボトルを、締めすぎないように気をつけてボトルホルダーにねじ込みます。噴霧部保護カバーをはずして、噴霧ディスクが自由に回転するかどうか手でチェックします。
  3. バッテリーに噴霧器をつなぎ、スイッチを入れて噴霧ディスクおよびファンがスムーズに動くかどうかチェックしてください。バッテリーが十分に充電されていれば本体の緑色のランプが点灯します。もし点灯しなければ、必ず噴霧の前に充電を行ってください。当社の充電器を使用した場合、電気を使いきった状態から完全に充電されるまでには12時間かかります(「バッテリー」の項を参照してください)。
噴霧ディスクおよびファンのチェック
初めてウルババックで噴霧を行う場合は、必ず水だけで動作チェックを行ってください。

ワクチンの準備

  1. ワクチンに添付の取扱説明書をよく読み、その指示にしたがってください。または、メリアル・ジャパン(株)/日本全薬工業(株)や獣医師の指示に従ってください。
  2. 噴霧対象の鶏数に見合った水量を決定します。この量でワクチンの推奨使用量を希釈します。標準的な使用量は下記のようになります。
    1. ブロイラーやケージ飼いといった密閉された状態で飼養されている鶏群の場合
      「最大使用量」=8,000羽の鶏に対し、500mLの水とワクチン 8,000ドーズ
    2. 種鶏やレイヤーのように、たっぷりの敷料で比較的ゆったりと飼養されている場合
      「最大使用量」=2,000羽の鶏に対し、500mLの水とワクチン 2,000ドーズ
    3. 非常に密度の低い状態か、鶏房で飼養されている場合
      「最大使用量」=1,000羽の鶏に対し、500mLの水とワクチン 1,000ドーズ
  3. どの希釈割合を使用する場合でも、まず水のみでテストして、全ての鶏に十分に行き渡るかどうか水の量を確認してください。鶏には 2~ 3回スプレーが行き渡るようにしてください。
  4. ワクチンの希釈には清潔で、消毒薬が付着しておらず、金属目盛がついていない容器を使用し、蒸留水で希釈してください。
計量した水にワクチンを加えてください。ワクチンに水を加えることは絶対に避けてください。水を加えたら十分に攪拌し、すぐに使用してください。

参考:1リットルのスプレーボトルで約 15分の噴霧が行えます。一般的に、水の量が多いほど噴霧時間も長くなり、鶏に対するワクチンのカバー効果も高まりますが、噴霧時間は鶏が鶏舎のファンなしで耐えられる時間によって決定されます。

噴霧器の操作

  1. 防護服を着用します。
  2. 噴霧器を固くて平らな床面に置きます。
  3. 用意したワクチンを入れたボトルを噴霧器にしっかりとセットします。
  4. 噴霧器をバッテリーか電源に接続します。ボトルがスプレーヘッドの下にある状態(休止ボジション)のままにしておいてください。ファンの端が作業者の一番近くにあるように保持し、体から 10センチ位離して持ちます。ケーブルが噴霧ディスクに触れないように気をつけてください(作業中にも随時確認してください)。 休止ポジションと噴霧ポジション
  5. 出口に向かって進んでいくように、噴霧計画を立ててください。
  6. 開始地点へ移動します(下記「投与手順」を参照してください)。スイッチを入れ、ボトルが上に来るようにセットします。ワクチンは、重力でノズルから噴霧ディスクへ流れていきます。これが噴霧ポジションで、すぐに噴霧が始まります。

投与手順

噴霧を始める前に、明かりを暗くして鶏舎内のすべてのファンを停止してください。噴霧投与は、気温の低い早朝に行ってください。自然光で採光している鶏舎では、投与は夜に行うのが最適です。
  1. ブロイラー、あるいは多めの敷料で飼養されている鶏群の場合
    噴霧器を鶏舎の一番奥まで持っていきます。作業者は移動しながら鶏が小さなグループにばらつくようにしてください。

    鶏が音に慣れるよう、噴霧器のスイッチを数回入れたり切ったりしてください。

    機械的なルートで、全ての鶏にまんべんなくワクチンが行き渡るよう、ゆっくりと歩きながら噴霧します。鶏舎を3メートル幅ずつに区切るよう頭において、噴霧器を左右に動かしながら歩いてみてください。

    (下図参照)
機械的なルート

スプレーは鶏の頭に向け、全ての鶏にワクチンが 2~3回はかかるようにします。ワクチンがきちんとかかった時は、鶏は頭を振ったり、眼を瞬かせたり、噴霧器から逃げようとしたりといった反応を示します。5メートル以上離れたところから投与を行ってはいけません。鶏舎全体を機械的なルートで動き、鶏が混み合っていないか、息苦しそうにしていないかを注意深く観察してください。

  1. 鶏房で飼養されているブロイラーやレイヤーのような成鶏
    ブロイラーと同じように投与しますが、すでに小さなグループに分かれているので、鶏をグループにばらつかせる必要はありません。
  2. ケージ飼い
    明かりを落とし、鶏舎内の全てのファンを停止して、ブロイラーと同じように噴霧器の音に慣れさせます。鶏舎の端から歩きはじめ、後ろ向きに噴霧していきます。噴霧器はケージから 2メートル程度離してください(近づきすぎないこと)。段ごとに噴霧し、それぞれの層にきちんとワクチンがかかっているか確認しながら投与を行ってください。

噴霧後の手入れ

  作業終了後、噴霧器とボトルは必ずきれいに洗浄してください。モーター部分の故障の原因となる為、スプレーヘッドを水につけておいたり蛇口の下においたりしないでください。噴霧器(噴霧ディスク以外)は布を用いて外側から拭いてください。噴霧ディスクは定期的に取り外して柔らかいブラシで手入れをします。水溶散剤を使用すると噴霧ディスクに溜まるので、噴霧器の性能に影響します。
註:固定ネジを部分的にゆるめて、噴霧ディスクをモーターシャフトに押しつけながら交換します。そして、手でネジを締めて固定する間に噴霧ディスクが回らないようしっかりと押さえておきます。

噴霧器とボトルの洗浄

困った時は

  1. 噴霧ディスクは回っているが、スプレーしないあるいはスプレーが一定でない
    • ノズルをチェックしてください。もしノズルが正しくセットされていなければ正しくセットし直してください。詰まっていた場合は石鹸水に浸してください。絶対にノズルを吹いたりしないでください。
    • 噴霧ディスクが汚れていないか、損傷がないかチェックしてください。必要であれば交換してください。

  2. 噴霧ディスクが回らない、または回りかたが一定でない
    • バッテリープラグ、ソケットがきちんとはまっているか、清潔かどうかチェックしてください。
    • バッテリーの状態を確認してください。必要ならば充電あるいは交換を行ってください。

      註:もしバッテリーが十分に充電されているのに緑色のランプが点灯しない場合はバッテリーのヒューズをチェックしてください。必要であれば交換してください。5Aの絶縁ヒューズが推奨されていますが、起動時にはウルババックには 10A以上の電流が流れます。

    • 電源ターミナルやスプレーヘッドの接点が清潔か、コードが損傷していたり腐蝕していたりしていないか確認してください。
    • 噴霧ディスクがモーター基盤をこすっていないか、モーターシャフトが曲がっていないかチェックしてください。もし擦っていたり曲がっていたならばディスクかモーターを交換してください。
    • モーターが腐蝕しているか、明らかに擦り減っているかをチェックします。必要ならば交換してください。

  3. スプレーヘッドの上のボトルホルダーから液体がもれる
    • キャップが正しくはまっているかをチェックし(ツインネックボトル使用時)、コルクのワッシャーが正しい位置にあることを確認してください。
    • ノズルが正しくセットされているかどうか確認します。もしノズルが詰まっていれば、つまりを取り除き石鹸水に浸してください。ノズルを絶対に吹かないでください。

  4. 噴霧ディスクは動作しているが、ファンが回らない
    • バッテリーをはずしてから、ファンが自由に回るかチェックしてください。もし回るようであれば、ハンドルの接触を確認してください。接触に問題がなければ、ファンモーターの交換の必要があります。

  5. ファンは動作しているが、噴霧ディスクが回らない
    • ハンドルとスプレーヘッドの接触をチェックしてください。これらが清潔で何も問題がなければモーターをチェックします。モーターは、モーター上部のプラス端子とマイナス端子をバッテリーにつなぐことでテストできます。註:プラス端子には小さな印がついています。

  6. 噴霧ディスクおよびファン両方が動かない、あるいはゆっくりとしか動かない
    • バッテリーヒューズをチェックして必要であれば交換してください。5Aの絶縁ヒューズが推奨されていますが、起動時にはウルババックには 10A以上の電流が流れます。
    • プラグとソケットの接触が悪くなっていないか、あるいはショートしていないか確認してください。必要であれば交換してください。

保管方法

  長期間ウルババックを保管する時は、ファンの保護ネットを小さなブラシできれいにし、ホコリなどがたまらないようにしてください。金属部分は腐蝕を防ぐ為に油を染ませた布で拭いてください。長持ちさせるため、スプレーヘッドは分解して金属ブラシなどで電気の接触部分をきれいにしてください。
  また、モーターが腐蝕しないようにチェックしてください。保管する前にはモーターが乾燥していることを確認し、軽めに油をさしておいてください。噴霧器は直射日光を避け、清潔で乾燥した場所に保管してください。バッテリーは涼しくて乾燥したところに保管してください。

スプレーヘッドモーターの取り外し

  噴霧ディスクとノズルを取り外します。モーターのケースのネジ 4つを外し、モーターフロントプレートをはずします。モーターをシャフトからはずします。新しいモーター(必要時)を使用して組み立てる時はOリングシールと接触バネが正しい位置にあること、そしてプラス・マイナスが正しいことを確認してください。
註:プラスの端子は小さな印がついており、赤いワイヤにつないでください。また、小さなナイロン製の空気弁が延長チューブの正しい位置に収まっているかも確認してください。

スプレーヘッドモーター

バッテリーについて

  当Micron社のバッテリーはユアサのNPバルブ鉛蓄電池でメンテナンス不要です。電力は 7A/hの 12V D.C 電源で液漏れがありません。絶対に電解質液の比重をチェックしたり水を加えたりしないでください。電池に致命的なダメージを与える恐れがあります。充電されない状態が長く続くのもバッテリーによくないので、緑色のランプが消えたらすぐに充電を行ってください。同梱の充電器を使用する場合、充電器をバッテリーのソケットにつないで(ウルババックからバッテリーをはずした後)からメインの電源を入れてください。14時間以上の充電はバッテリーをいためる恐れがありますので絶対に行わないでください。もしウルババックを他の 12VのDCバッテリーで使用する場合、充電に関してはメリアル・ジャパン(株)/日本全薬工業(株)にお問い合わせください。

使用者に対する注意

  1. 作業にあたっては、顔全体を覆う防毒マスクか、ゴーグル・マスク・頭を覆うものをセットで使用してください。病気に感染している群に投与を行う場合は、他のエリアに拡大させるのを防ぐため、頭部・体・脚全体の保護着衣は、消毒可能なものか、使い捨てのものを使用してください。
  2. アームを引き上げ金具で固定する時に、指を挟まないよう注意して下さい。
  3. 使用後に本体を手入れする時には、必ず電源を切り、バッテリーコードをはずして下さい。
  4. ファンカバーは取外ししないでください。
  5. 使用ワクチンの「使用上の注意」を熟読してください。
  6. 本来の目的以外には使用しないでください。
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